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虫歯予防Q&A

むし歯は病気なの?
むし歯とは、むし歯菌(ミュータンス菌)が糖分を栄養にしてプラーク(歯垢)と酸を作ることで歯が溶かされる鍵「病気」です。そのままにしておくと歯に穴があいてしまいます。
むし歯は治るの?
むし歯の症状には段階があります。はじまったばかりの目に見えないようなむし歯なら唾液の働きやプラーク除去でお口の環境を良くして溶けた部分を修復し、元の健康な歯に戻すことが出来ます。しかし、いったん穴があいてしまったら元の健康な歯には戻せません。その穴をプラスチックや金属で埋める処置が必要になります。
むし歯になる原因は?
「歯の質」 「むし歯菌」 「食べ物」の3つの要素が重なり合ってむし歯の原因となります。それら3要素が重なる時間が短ければむし歯になる可能性は低く、長ければむし歯ができやすくなるのです。
プラークの中って、どうなっているの?
プラークは細菌のかたまりです。歯の表面でバラバラに存在しているだけなら、それほどこわくはない細菌たち。ところが身を守るためにスクラムを組んでまとまり、ノリのような膜をつくると、薬や抗菌物質をはね返してしまうようになるのです。この膜は細菌たちを守るいわばヨロイの役割をします。このような構造をバイオフィルムといい、バラバラに存在している細菌と比べると数百倍の抵抗力を持ちます。
プラークをきれいに落とすには?
プラークは水でうがいをするくらいでは簡単に落ちませんので、歯ブラシできちんとみがくことが大切です。また、歯科衛生士に機械を使って除去してもらうようにするといいでしょう。歯科衛生士が機械を使ってバイオフィルムを落とすことをPMTCといいます。
プラークが歯についたままだとどうなるの?
細菌のかたまりといえるプラーク。食事をしていないときには、お口の中やプラークの中はほぼ中世に保たれています。しかし、食べたり飲んだりした場合はプラーク中の細菌が糖を取り込んで酸をつくり、歯を攻撃するようになります。これによって歯の表面からカルシウムイオンとリン酸イオンが溶け出すのです。この現象が[脱灰]で、むし歯のはじまりの状態と考えていいでしょう。
脱灰して溶け出した歯はどうなるの?
飲食をしてプラークが酸性に傾いても、唾液が酸を洗い流したり中和してくれます。そればかりか溶け出したカルシウムイオンとリン酸イオンを再び歯に戻してくれるのです。このように溶けかけた歯を再生するはたらきを[再石灰化]といいます。つまり歯の自然修復機能です。

おわかりですか?私たちが食事をするたび、歯の表面では[脱灰]と[再石灰化]がくり返されています。つまり、私たちの歯は「むし歯危険ゾーン」と「健康ゾーン」の間を行ったり来たりしているわけです。そして脱灰されている状態が再石灰化する時間より長くつづいたとき、いよいよ本当のむし歯になってしまうのです。

むし歯になるリスクを小さくするためにできることって何?
Q3でも触れた「むし歯の3要素」。重なり合う時間や面積をできるだけ少なくすることで、むし歯のリスクは下げられます。

* 人それぞれ唾液の性質やむし歯菌の量はちがいます。唾液検査によって唾液の性質やむし歯菌の量を調べればむし歯のなりやすさ、なりにくさが推測でき、より効果的な予防対策を立てることができます。

対策
  • 歯質・・・・・・・フッ化物を使った歯質強化、よく噛んで唾液の分泌を促進、 歯科医院でのシーラント、など
  • むし歯菌・・・家庭での歯みがきや歯科医院でのプラーク除去、 菌の活動をおさえるキシリトールやフッ化物の使用、など
  • 食事・・・・・・バランスのとれた食生活、むし歯の心配がないおやつの選択

など

むし歯予防に効果的な食べ方の工夫はあるの?
規則正しい食生活を心がけるようにしましょう。同じ分量のおやつでも、食後や決められた時間に食べるのとダラダラ食べつづけた場合では、どちらがむし歯になりやすいと思いますか?もちろん「ダラダラ食べつづける」ほうが、むし歯になる危険度が高くなります。
規則正しい食生活のポイント
  • 食事の時間を決める(食べていない時間が必要)
  • 寝る前に飲食しない(寝ている間は唾液の量が少なくなり、むし歯危険ゾーンの時間が長くなるため)
  • よく噛んで食べる(何回も噛むことで、唾液が多く出て食べかすや細菌を洗い流します)
お砂糖を食べなければ、むし歯にならないの?
たしかにむし歯菌は、お砂糖を取り込んでプラークをつくり強い酸を出します。しかし、むし歯菌はくだものの果糖、水あめの麦芽糖、乳製品の乳糖、ご飯やパン、いも、肉、魚類に含まれるブドウ糖などの「糖」もすべてエサとしてしまうのです。

ですから、甘くないからといっても、こういった成分が含まれていると酸をつくるもとになります。お砂糖よりは酸をつくる量は少ないのですが、おやつは決められた時間に食べて、食べた後は歯みがきすることが大切ですね。

なぜ、寝る前に食べたり飲んだりしてはいけないの?
食後、酸性になったお口の中は唾液によって元に戻されます。ところが、寝ている間は唾液の出方が少ないので、酸を中和する力や洗い流す力が期待できないのです。ですから、寝る前の飲食は「むし歯の大敵」なのです。
唾液はどんなはたらきをするの?
唾液は消化を助け、歯を自然修復するはたらきがあり、おいしい食事や会話をするうえでとっても大切です。唾液がたくさん出るように、ひと口ひと口よく噛んで食べましょう。
唾液の役割

食べ物を飲み込みやすくする
でんぷんを分解して消化を助ける
食べ物を溶かして、味を感じさせる
粘膜に潤いを与えてしゃべりやすくする
食べかすや汚れを洗い流す
酸を中和してお口の中の環境を整える
唾液に含まれるミネラルによって再石灰化を促す
唾液に含まれる抗菌物質によって菌の増殖を抑える

どうして歯みがきしないといけないの?
歯みがきをする理由は、大きく4つあります。
  • ① 食べかすや歯についた汚れを取り除くため
  • ② むし歯や歯周病の原因となるプラークを取り除くため
  • ③ フッ素入りの歯みがき剤を使って、歯を強くするため
  • ④ 歯ブラシによる歯肉のマッサージで歯周病を予防するため

毎日の歯みがきに加え、定期的に医院で機械を使って清掃してもらい、みがき残したプラークを取り除きましょう。

ミュータンス菌って、どんなもの?
むし歯菌の一種ですが、むし歯をつくるときに主役を演じるのが「ミュータンス菌」です。ミュータンス菌が多い人は、少ない人よりむし歯になる可能性が高くなります。

ミュータンス菌はお砂糖をエサにしてプラークをつくり、強い酸を出します。キシリトールには、このミュータンス菌を弱らせるはたらきがあるのです。ちなみに、むし歯の進行に大きくかかわっているむし歯菌をラクトバチラス菌といいます。

ミュータンス菌の特徴

人の口から口へというルートで感染する
お砂糖を材料にネバネバのグルカンをつくり、歯にぴったりくっつく
強い酸をつくり出す
酸性の環境でも平気で暮らせる
むし歯のはじまり(脱灰)に重要な役割を果たす

ミュータンス菌はうつるってホント?
生まれたばかりの赤ちゃんのお口にはミュータンス菌はいません。乳歯が生え始める頃から3歳くらいまでに、おもに保育者であるお母さんのお口からうつるといわれています。

お子さんのお口にすむミュータンス菌の量が少なければ、将来むし歯になる可能性をグッと減らせます。だからこそお母さんは、日ごろからお口の中をきれいにしてミュータンス菌を少なくする努力が必要なのです。

ミュータンス菌の母子感染

むし歯菌(ミュータンス菌)の感染ルートはたったひとつだけ。人の口から口へというルートを通って感染していきます。中でも母親から乳幼児に感染するケースが多く、生後6ヶ月から3歳くらいまでのあいだがピークといわれています。

生後6ヶ月ほどで歯が生え始める赤ちゃん。離乳食を与えるときに味や温度を確かめようと赤ちゃん用のスプーンで味見をしてしまったら、要注意。お母さんの唾液に混じったむし歯菌がスプーンを介して赤ちゃんの口にもうつってしまうのです。また、口移しで食べさせることはもちろん、愛情表現としてのキスも感染の理由としてあげられています。

感染のリスクを低くするには、お母さんが持つむし歯菌の量を減らすことが重要です。そのためには、お母さん自身がお砂糖を減らす、歯と詰め物の間の隙間などむし歯菌の住み着きやすいところをなくす、ブラッシングをていねいに行う、フッ素を使う、キシリトールを取り入れる、歯科医院でPMTCをしてもらうなどの方法があります。

ただ、むし歯菌の感染を心配するより、菌が増殖しないようなお口の環境を親子でつくることが大切です。赤ちゃんのすこやかな成長のためにも、あまり神経質にならず、スキンシップをより深めるようにしましょう。

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